インテリア産業協会の講演に北海道から椅子研究家の織田憲嗣氏が来られました。その後の親睦会の間にも含蓄のあるお話をいろいろと伺ったのですが、その中に、椅子を買うときは予算の３～５倍を考えて買うのがいいというのがありました。そこまで考えると、どんな椅子にしようと真剣に考えるし、そのあとも大事に使うからです。

21年前、うちが新築したときも、そうやって椅子を真剣に悩んで買ったことを思い出しました。ダイニングなのでおしゃれであること。床を掃除しやすいように軽いこと。長く座っても疲れないこと。お手入れが楽であること・・・などなど、考えればきりがありません。アリンコチェア、セブンチェアを候補に入れながらも、ちょっと背が高いので食器棚の扉がぶつかりそうだと思い、最後に決めたのがキャンパスチェアでした。

スウェーデンのラムホルツ社から1992年に発売されて世界的ヒットになったのですが、私のまわりではみかけません。人間工学にのっとって作られた椅子は座り心地がよく、軽くて対満足でした。予算の都合で３脚しか買えなかったのも、今となってはイタイ楽しい思い出です。

皆様もぜひ、たくさん考えて楽しく椅子をお選びください。