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建築家・浦辺鎮太郎が設計した栄光教会建物群

家を建てる時に大事にすることは、光が入り風が通ることですが、これに回遊性が加わるととても面白いことになります。回遊性というのは、一つの部屋に入るときに一つの方向からだけ入るのではなく、もう一つのドアがあることで、最近よく見かけるのは、ダイニングから繋がるキッチンが洗面所とつながり、洗面所のドアは廊下ともつながる、といった家事動線が閉じないプランです。

昨日、西条栄光教会の牧師館のオープンハウスに行きました。修理改装工事の最中にも一度おじゃましたのですが、本当に綺麗で快適な空間になっていて驚きました。そして、ここに登場したのが回遊性のあるプランです。部屋のドアを開けると、他のドアから次の部屋に行くことができます。一つの場所に行くときにいくつもの方法があるというのは何て楽しいのでしょう。そして、1951年という昔に設計されていながら、2か所の大胆な吹き抜けがあることに驚かされたのでした。